「このオフィス、なんか疲れる…」
「居心地が悪いってほどじゃないけど、なぜか集中できない」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実はそれ、“空気”のせいかもしれません。
今回は、**目に見えないけど仕事の快適さに直結する「オフィスの空気要素」**について掘り下げてみます。
① 換気・湿度|“こもった空気”は思考も鈍らせる
冬場に窓を開けず、夏場はエアコン全開。
気づけば「なんか空気よどんでない?」状態。
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二酸化炭素濃度が高いと集中力が落ちるという研究もあり
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湿度が高いとカビ臭、低いと喉・肌にダメージ
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空気清浄機は置いて満足してない?
**定期的な換気+湿度管理(40~60%)**が、地味だけど超重要。
特に会議室や倉庫は“空気のデッドゾーン”になりやすい。
② 音|静かすぎても、うるさすぎても作業効率は落ちる
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「電話の声が丸聞こえで集中できない」
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「逆に静かすぎてタイピング音が気になる」
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「となりの席の人の鼻すする音がストレス」など…
オフィスの**“ちょうどいい雑音”**って実は難しい。
静かすぎると心理的に緊張感が高まり、
うるさいと脳が処理疲れする。
→ 対策例:
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スピーカーで環境音(カフェ音・川のせせらぎ)を流す
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パーテーションで吸音する
③ 匂い|言いにくいけど気になる問題ランキング1位
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誰かのランチ(特にカップ麺・カレー)
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加湿器の雑菌臭
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柔軟剤 or 香水問題
匂いは“慣れ”で感覚が鈍る人もいるので、
「自分は気にならない=他人も平気」と思わないほうが吉。
→ 対策:
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食事スペースと作業エリアは物理的に分ける
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加湿器の水を毎日替える・定期的にクエン酸洗浄
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芳香剤より無臭の空気清浄機が無難
④ 温度|設定22℃でも寒い人がいる理由
エアコン設定温度をめぐる小競り合いは、どこのオフィスでも起きがち。
でも本当の問題は「体感の差」。
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冷え性の人は夏でもブランケット
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座る場所で温度ムラがある
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直撃エアコン vs 無風地帯の格差社会
→ 対策:
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席ごとの“体感温度”を可視化する
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サーキュレーター導入で空気を混ぜる
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個人が微調整できるグッズ(USB毛布、ひざ掛け、卓上扇風機など)をOKに
結論:快適さの正体は“気づきにくい不快感”を減らすこと
オフィス改善というと、「椅子を替える」「レイアウトを変える」といった“見える改善”に目が行きがち。
でも実は、空気・音・匂い・温度といった“見えない違和感”をどれだけ潰せるかが、働きやすさのカギになります。
なんとなく居心地が悪いオフィスには、
なんとなく残念な“空気”があるかもしれません。
✍️ おまけ:チェックリスト
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会議室、換気されてる?
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エアコン直撃の席、誰か寒がってない?
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加湿器、掃除したのいつ?
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電話の声が周りにダダ漏れじゃない?
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昼休み後、カレー臭しない?
ひとつでも「ギクッ」としたら、空気の見直しどきかもしれません。