机の引き出しに必ずあると言ってもいいクリップ。
書類をまとめるのに欠かせない存在ですが、
**「なぜあの形なの?」**って考えたことありますか?
実は、クリップの形には意味があるんです。
ちょっとしたデザインの違いが、使いやすさや機能性につながっています。
1. ゼムクリップ(一般的なあの形)
特徴
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楕円形で2重になった最もポピュラーなタイプ。
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イギリスで生まれ、100年以上ほとんど形が変わっていない。
 
なぜこの形?
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2重構造になっていることで 紙を傷めにくく、外れにくい。
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作るのが簡単 → 大量生産がしやすい → 安価。
 
2. トライアングルクリップ
特徴
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三角形のフレームになっているタイプ。
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厚めの書類をまとめやすい。
 
なぜ三角?
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三角形は力のかかり方が均等で、紙をしっかりホールドできる。
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形状的に開きやすく、取り付け・取り外しもスムーズ。
 
3. フィッシュテール(魚のしっぽ型)
特徴
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クリップの端が広がっているデザイン。
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紙に入れる時にスッと差し込みやすい。
 
なぜ魚のしっぽ?
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紙に引っ掛かりにくく、傷めにくい構造。
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見た目もかわいいのでデザイン性重視のブランド文具によく採用される。
 
4. バインダークリップ(ダブルクリップ)
特徴
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黒い三角形の金属板に取っ手が付いたタイプ。
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厚い書類をガッツリまとめられる。
 
なぜあの形?
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板バネ構造で強い力で固定できる。
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取っ手を倒すと収納しやすく、立てれば吊るすことも可能。
**「仮綴じ」と「一時保管」**に強い。 
豆知識:実は“特許戦争”があった
ゼムクリップの登場時期には、
**いろんなメーカーが「自分の形こそ最高!」**と主張して特許を取り合っていました。
今では見慣れた形も、当時は最先端のデザイン競争の結果なんです。
まとめ
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クリップの形にはちゃんと機能的な理由がある。
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用途によって選べば、仕事効率がちょっと上がる。
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ただの「紙をまとめる金具」じゃない → デザインの工夫の塊!
 
